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ごあいさつ


 藻類は酸素発生型光合成を行う生物で、被子植物、裸子植物、シダ植物、コケ植物をのぞいた生物を総称したものです。ラン藻(シアノバクテリア)が共生することで葉緑体を獲得した真核生物の一群である植物(緑色植物、紅色植物、灰色植物)と緑色藻類や紅藻類が共生することで葉緑体を獲得し光合成能を獲得した生物群(クリプト植物、不等毛植物、ユーグレナ植物、クロララクニオ植物、ハプト植物、渦鞭毛植物)およびそれらの近縁生物からなります。

 ラン藻類が地球上に現れたのが約30億年前と考えられることから、長い年月を経て進化してきた生物であり、性質の異なるさまざまな生物群を含み、未知の分類群や種が多数存在し、未知の機能をもち、さらには未知の有用物質が多数生産されている可能性が高いと考えられています。

 現在、藻類には約4万種が記載されていますが、未記載種の藻類を含めると少なくみつもって30万種、多く見積もると1千万種を超えるといわれており、今後、さまざまな有用種の発見が十分に想定できると考えられます。
 藻類に関する科学的な理解が十分に得られているとはいえない状況ですが、研究は急速に進展しており、特に、藻類バイオマスは、地球温暖化およびエネルギー資源枯渇という人類が局面する深刻な問題を解決し、石油等化石資源に変わるエネルギー・化学製品を提供し、日本を、そして世界の経済を安定させ、人類の持続可能な発展を実現するものとして、世界的に最も注目されています。

 私達の研究グループは、藻類の基礎から応用まで、幅広い分野を扱っています。藻類バイオマスを人類の平和と発展のために可能な限り利用していくようにするため、培養、スクリーニング、分類学、分子生物学、天然物有機化学、藻類工学などの研究を展開しております。

筑波大学 生命環境系 渡邉 信
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